AMD製CPU - Athlon 64 X2

CPU比較対象のAMD

AMD CPU AthlonX2自作パソコンを組むのに、どのCPUが良いのか分からないという事で、いつもインテルとのCPU比較をされるAMDのCPU。2006年にインテルのCore2Duoが登場するまでは、各サイト等ではこのAMDのAthlon 64 X2がすごく評判が良かった。デュアルコアになってから、CPUのクロック数だけでCPU性能を比較したり計測したりという事がちょっと複雑になり、自作パソコンを組む際にはインターネットの掲示板などを参考にするユーザーが急激に増えた。

Socket 754・Socket 939からSocket AM2へ

それまでAMDは、デスクトップパソコン向けにSocket 754とSocket 939という2つのソケットを使う製品を提供いた。同じデスクトップ向けのCPUソケットであったが、互換性が無いことが問題になったりもしていた。しかしその2種類のCPUソケットもSocket AM2というパッケージにまとまり、同一のマザーボードで利用できる様になった。またDDR2メモリに対応したことも大きな違いである。

AMD製CPU - デスクトップ用CPUとノート用CPU

ノートパソコン・PDA等のモバイル用CPU

AMDのCPUにはAthlon 64 X2デュアルコア以外にも、Athlon 64 FX・Athlon 64 ・Sempronや、主にサーバ・ワークステーションでの使用を前提に開発されたCPUとしてOpteronがある。その他にもノートPC、モバイル用のCPUとしてAMD Turion 64 X2 デュアルコアやAMD Turion 64もある。Turion64はテュリオン シックスティーフォーと読む。

これからのAMD 2008年までのロードマップと既存CPUとの比較

デスクトップ向けにはL3キャッシュも搭載予定!

去年(2006年12月)にAMDは2008年までのデスクトップ、モバイル、サーバーの各プラットフォームのCPUロードマップを公開した。

デスクトップ向けCPUにおいては、2007年中頃に共有L3キャッシュを搭載した、HyperTransport (HT) 3.0対応のデュアルコア及びクアッドコアのCPUを投入予定としている。
また同時期にチップセット側もHT 3.0、PCI Express Gen 2に移行するとの事。CPUのTDPは35Wから125Wとやたら上下が激しい。メモリに関してはDDR2を継続し、2008年以降にDDR3が採用され、DDR2とDDR3が共存する形となる様子。2008年にはチップセット内蔵ビデオ機能をDirectX 10に対応予定。

モバイル向けCPUでは、まず2007年前半にHawkという新コアのCPUを投入予定。2007年の終わり頃には、低電圧版などのあるGriffin・HT 3.0、そしてDirectX10対応ビデオ機能内蔵チップセットを搭載予定で、PCI Express Gen 2などへも移行する予定。こちらのメモリはDDR2を継続する模様。

サーバー向けCPUは2007年前半以降にクアッドコアの「Barcelona」を投入し、2008年に「Shanghai」というクアッドコアに移行する予定。こちらのモデルのTDPは68W/95W/120Wの3種類。メモリはDDR2が続投で、HT 1.0(2007年夏以降にHT 3.0?)を継続する形となる。

インテルとのCPU比較の話題は尽きそうにない。